2020年
12月
18日
(金)
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編集

SAさん 『煉瓦とマラカス』
スクールに来て最初の作品です。
構造や空間がしっかりと描けています。
このモチーフを通して学んでいただいたことは、
1.透視図法
2.量感や空間感の構築の理論
3.様々な面の方向の描き分け方
4.反射光の影響力
5.シェイドとシャドーの違い
など、盛りだくさんでしたのでその分時間も掛かりましたが、
得るものは少なくなかったと思います。
感覚に頼って中途半端なデッサンを100枚描くより、
このように学ぶことができる事柄をしっかりと学び尽くした1枚のデッサンの方が、
大きな価値があると思っています。
静物だけでなく、人物や風景を描く際にも大変重要なスキルですし、
効率よく高いレベルの作品を描くようになるための最短ルートでもあります。
過去に数名ですが、大人の受講生の方で、
「初回から油彩を学びたい」「風景や人物が描きたい」等の理由で、
こうした基礎的な学びをせずに受講されている方がいらっしゃいますが、
程なく表現力の限界にぶつかってしまい、思うような表現が出来ない様子をみています。
ご本人にも歯痒さがあると思いますが、お伝えしたい私にも悲しさがあります。
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