2020年
12月
15日
(火)
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YNさん(小5) 『木の立方体と羊のオブジェ』
毎週ほぼ休まずに通ってくれているNさんの最初の作品です。
例によって初めは透視図法にも挑戦してくれました。
立方体の立体感が大変しっかりと描けています。
モコモコした羊もよく表現できていますね。
決して一回で理解できるような簡単なことではありませんが、
こうした構造的な分析を通して、徐々に矛盾のない自然な空間把握力がついていきます。
美術教育に携っている方々の世界では、
小さなものにはパースは見える筈がない、
ましてや小学生には早すぎると考えている人は少なくはないかもしれません。
「太陽が地球の周りを回っているように見えるんだから、地動説は知らなくていい」
と言っているような話です。
(子供たちに失礼な話です)
当スクールでは、
T字線プレート等を用いて目の前のモチーフにパースが生じていることを確認しながら、
真実だけを描いてもらっています。
(見えていないものを歪めて無理やり描いてもらっているわけではないのです)
「パースは見えないのではなく、イメージ的に見えていないに過ぎない」
というのが、数十年モチーフに対峙してリアリズムを追求してきた私(中原)の結論です。
どんなに小さなサイコロでも無限に離れない限りパースは生じているのです。
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