2013年開校、札幌市豊平区にあるチケット制の絵画教室です。デッサン、油彩、水彩など、初心者の方から経験者の方まで、それぞれの生徒さまに応じて、適切なアドバイスをいたします。受験対策にも対応。随時見学可能です。お気軽にお問い合わせください。
天神山アートスクール ブログ
石膏像木炭デッサン
2020年 01月 30日 (木) | 編集
久しぶりに講師の作品を載せてみます。
木炭デッサンの参考にしてくださいね。

使用画材: 木炭紙(650×500mm)、木炭、鉛筆、練り消しゴム、ガーゼ、馬毛の筆

ホーマー-0

実物画像

「ホーマー(ホメロス)胸像」
ホーマーは紀元前8世紀末の吟遊詩人と言われています。

ホーマー-1

過程-1

今回は木炭紙サイズに、ほぼ実物大で描きます。
比較的高さの低い石膏像なので、上下にも広めの余白を取りました。

ホーマー-2

過程-2

初めは構図に注意しながら慎重に描きます。
顔の向きを意識し過ぎて、ついつい右側の背景(余白)を
広くとってしまいがちになりますが、基本は「面積=力」です。
「左側の余白の面積」 : 「右側の余白の面積」 = 1:1 が基本です。

ホーマー-3

過程-3

木炭は特に、初めから濃く描いてしまうと綺麗に消えなくなります。
初めは細部に拘らず、単純化したイメージをもとに、大きな面で描いていきます。
例えば、顎ひげをひとかたまりとしてイメージした時、
斜め下向きの大きな面がイメージできると思います。

ホーマー-4

過程-4

段階的に面を小さくしていきますが、
頭部を球体的にイメージし、
最終的に豊かな丸み(量感)が表現できることが大切です。
背景が白の場合、輪郭付近を必要以上に濃く描かないことに気をつけます。

ホーマー-7

トーンにばかり気を取られずに、面の方向も描き分けることで、
一層、構造が明確になり、量感が豊かになります。

その他、シェイド(陰)とシャドー(影)、反射光にも注意して描いていきます。
今回は仕上げの段階で、補助的に鉛筆も併用しました。

これで完成です。

石膏像は、描くことの基本の多くを学ぶことが出来るので、
皆さん是非挑戦してみてくださいね。
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