2023年
10月
04日
(水)
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編集

HYさん
美瑛町・美馬牛駅に近い展望花畑 四季彩の丘を訪ねた際のご家族のワンちゃんを丁寧にデッサンし、淡彩で仕上げてくれました。
距離に応じてボケみを増す的確なコントラストの変化と色彩によって、雄大な空間が魅力的に描かれています。
ワンちゃんの影の部分には適度に補色が使われています。
最高の風景をバックに大変生き生きと表現されていますね!
このように、
天神山アートスクールで作品を制作する場合の参考資料は、ご自分で撮影されたものでお願いします。
基本的に他者が撮影した写真はその他者に帰属する写真という媒体の芸術作品です。
美術・デザインの世界で繰り返されている盗作疑惑事案においては、
元画像を許可なく使用し、左右を反転させたり、部分をアレンジしたり、複数のデータを合成したりすることで、気付かれ難くする行為などをよく見かけます。
よい小説を読んだり映画・音楽・絵画などを鑑賞することは、自分自身の心の豊かさや栄養になるものですから、積極的に大いに享受すべきものですが、
他者が撮影した写真等を「見ながら、或いはトレースするなど転写して」絵画を描く行為は、
小説で例えるなら、
気に入った文章だからと言って、他の人の文を「見ながら書き写すこと」と同じ行為だと私は考えています。
それがもしも著作権フリーであろうと、許可を取って権利を買い取ったものであろうと、
複数の著作物から合成したものだろうと、
他の人の文を「見ながら書き写したもの」を自分の著作物と考える人はいないと思います。
そうしたことを「他者の写真や画像・作品・イラスト等」を見ながら描いた「絵画」に置き換えて考えてみて欲しいと思うのです。
2022年 04月 14日のブログの記事の一部を再掲します。
時にWEB上から取った画像や出版されている印刷物等をもとに描きたいとおっしゃる方がいらっしゃいますが、
表現力を磨くことを目的に制作し、
ご自宅内で飾って楽しむことに限るようにお願いいたします。
パブリックドメインとなっているものは別にして、基本的に写真や映像は撮影・作成した方に帰属する芸術作品と考えてください。
コンクールは勿論、個展・展覧会・SNS等、公の場に著作権者に断りなく(許可を得ずに)自分のオリジナル作品であるかのように展示・発表することは著作権上大変な問題が生じる場合がありますのでご注意ください。
すごく気に入った画像でどうしても描きたい場合は、
時間と交通費を掛け、
ご自分の足で元の画像の場所に行き、
同じようなシチュエーションの写真を撮影して描くことをおススメします。
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