2023年
08月
22日
(火)
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KSさん
基礎的デッサン力がほぼひと通り問われるモチーフと言ってもよいような課題です。
ですから、何のアドバイスも受けず自力で、
こうしたモチーフをこのようにしっかりと高いレベルで描き上げられたとしたら、
相当自信を持ってもらってよいでしょう。
箇条書きにしてみると、大事な事だけでも以下のようなことが問われます。
■二点透視図法に基づいた理論の理解力
■消失点の高さ(アイレベル)の正確な算出法
■消失点の高さとパースとの整合性
■俯角の大きさに連動した楕円構造の変化の理解
■立っている円筒形と倒れている円筒形の捉え方の違い(二点透視的と三点透視的)
■倒れた円筒形の長軸の正確な把握
■不連続部分のコントラストによる適切な空間感の描出
■2通りのコントラストの理解とその使い分け方
■面密度と対面率の法則
■線の方向の理論による面の方向の描き分け方
■様々な密度が存在し得るシェイドの理論の理解とその表現の仕方
■常に、どんな方向であっても単一なシャドーの密度の理論の理解とその表現の仕方
■反射光の影響の理解とその表現の仕方
■錯覚を避けられない縁辺対比による現象の理解と見えたまま描いてはいけないその配慮の仕方
このようなことを全て自力で解決できて初めて、
真の実力が身についているということに他なりません。
自分がその域に達しているかどうかを判断する方法は簡単です。
それは授業中に講師から
「いいですね」とか「よく描けていますね」
としか言われなくなった時です。
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