2013年開校、札幌市豊平区にあるチケット制の絵画教室です。デッサン、油彩、水彩など、初心者の方から経験者の方まで、それぞれの生徒さまに応じて、適切なアドバイスをいたします。受験対策にも対応。随時見学可能です。お気軽にお問い合わせください。
天神山アートスクール ブログ
美術系の高校や大学等への進学を考えている方へ
2023年 07月 12日 (水) | 編集
天神山アートスクールでは、小学生からデッサンを学び始めて、
美術系の学校に進学されている生徒さんが少なくありません。

例えば受験の直前にピアノを習い始めて、
音楽系の学校に合格することがどれ程困難かは想像できると思いますが、
美術の場合は、「小さい時からマンガやアニメ等のキャラクター等を描くのが大好きでずっと描き続けていたし、
何とかなりそうでしょ」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際のところ、何らかのキャラクターがとても上手に描けるといったことは、
受験において問われるスキルとほぼ無関係です。

音楽など他の分野の場合もそうだと思いますが、
自己流で学び続けていると、逆に変な癖がついてしまったり、
主観的な自信を持ってしまっていたりすることも見受けられます。

受験対策として、
受験の数ヵ月前に見学・体験に来る方が毎年のようにいらっしゃるのも事実ですが、
少なくとも数年以上のスパンで考えていただいた方がいいでしょう。

当然ですが、音楽系の学校への進学の場合と同様に、
幼少期からしっかりしたメソッドでアカデミックな専門教育を受けていると、
アドバンテージが大きいのは間違いありません。

ただし、お絵描き教室と称する造形遊びを主体としているような場所は、
受験を意識している場合にはあまり有効性はないと考えておいた方がよいと思います。

もう一つ理解しておいて欲しいことは、
美術系の学校の先生の意識の中にあるものについてです。

入学してきた学生達は高い倍率の受験を潜り抜けて来ているのだから、
一定の水準以上の表現力があるものとみているということです。

そうした基準で授業が展開していきますので、
基礎的な表現力をまた一から教えてくれると考えない方がよいでしょう。

結果として、学生一人一人の意識の高さにもよるので一概には言えませんが、
入学する時点での実力の差が、そのままその後の習熟度や成績に大きく響くということです。

そうした意味で、美術系の学校に、
「どれだけ確かな基礎力やポテンシャルの高い表現力を身につけた状況で入学するか」
ということの大切さにも気付いておいていただきたいと思っています。

さらに、美術系の学校を修了する時点で進むことができる選択肢の広さが、
その後を大きく左右することになります。

どのような分野でもそうだと思いますが、
結局「必要とされるパフォーマンスを、どれだけ豊かにバランスよく発揮できる存在となれるか」
ということが問われてくるのだと思います。

当スクールの生徒さんには、美術系の大学や専門学校に進学・卒業後も続けて受講されている方もいらっしゃり、
そうした中から大手のゲーム系会社で活躍されている方などもいます。

志望校に進学することが目的であれば、
確かにどんなカタチであれ合格すれば良いのかもしれませんが、
その先に希望する進学先や職種を実現するためにはどんなアプローチが必要になるのかまで、
リアルに思い描いておくことが大切です。
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