2013年開校、札幌市豊平区にあるチケット制の絵画教室です。デッサン、油彩、水彩など、初心者の方から経験者の方まで、それぞれの生徒さまに応じて、適切なアドバイスをいたします。受験対策にも対応。随時見学可能です。お気軽にお問い合わせください。
天神山アートスクール ブログ
石膏像木炭デッサン-001
2015年 12月 29日 (火) | 編集

ホーマー-0 実物画像

「ホーマー(ホメロス)胸像」を描いてみます。
ホーマーは紀元前8世紀末の吟遊詩人と言われています。


ホーマー-1 過程-1


ホーマー-2 過程-2


ホーマー-3 過程-3


ホーマー-4 過程-4


ホーマー-7 完成


今回は木炭紙サイズに、ほぼ実物大で描きます。
比較的高さの低い石膏像なので、上下にも広めの余白を取りました。

初めは構図に注意しながら慎重に描きます。
顔の向きを意識し過ぎて、ついつい右側の背景(余白)を広くとってしまいがちになりますが、
基本は「面積=力」です。
つまり、「左側の余白の面積」 : 「右側の余白の面積」 = 1:1 が基本です。

木炭は特に、初めから濃く描いてしまうと綺麗に消えなくなります。
初めは細部に拘らず、単純化したイメージをもとに、大きな面で描いていきます。
例えば、顎鬚をひとかたまりとしてイメージした時、
斜め下向きの大きな面がイメージできると思います。

段階的に面を小さくしていきますが、
頭部を球体的にイメージし、
最終的に豊かな丸み(量感)が表現できることが大切です。
「コントラストによって空間感を構築する」 わけですから、
背景が白の場合、輪郭付近を必要以上に濃く描かないことに気をつけます。
ちなみに無彩色での表現においては、コントラスト(対比)は次の二つです。
①明度差
②輪郭のシャープネス

もうひとつの重要な理論としては、
「対面率と面密度は反比例する」 ということがあげられます。
トーンにばかり気を取られずに、
面の方向も描き分けることで、
一層、構造が明確になり、量感が豊かになります。

その他、シェイド(陰)とシャドー(影)、反射光にも注意して描いていきます。
今回は仕上げの段階で、補助的に鉛筆も併用しました。

制作: 中原 宣孝(講師)
使用画材: 木炭紙(650×500mm)、木炭、鉛筆、練り消しゴム、ガーゼ、馬毛の筆


一緒に石膏デッサンを極めてみませんか?
天神山アートスクールには次の石膏が揃っています。

各種幾何形体
男子大顔面(通常/面取り)
ミロのヴィーナス(通常/面取り)
アリアス胸像
ボルゲーゼの闘士
アポロ胸像
ゲタ胸像
ヘルメス胸像
ガッタメラータ胸像
トルソー(女子)
うずくまるヴィーナス

天神山アートスクール 特別講座-018
2015年 12月 25日 (金) | 編集
特別講義 『リアリズムの現在形 2015 』

道内では観る機会がほとんどない写実・リアリズム表現に関する
約500点の貴重な画像資料を観ていただきながら、
リアリズム表現の真髄に迫ります。
心のありようが変わるだけで、絵は一気に進化します。
描くだけでは見えて来ない世界を目撃していただきます。
どのように描くべきかを発見していただく特別講義です。
2014年に行った『リアリズムの現在形2014』とは内容がすべて異なります。

PANDORA (02)


■ 日 時  1月30日(土) 14:00~17:00
■ 講習料  2,350円
■ 会 場  天神山アートスクール

お申込み・お問い合わせはこちらのフォーム からお願いします。

copyright (C) 天神山アートスクール ブログ all rights reserved.
designed by polepole...