2013年開校、札幌市豊平区にあるチケット制の絵画教室です。デッサン、油彩、水彩など、初心者の方から経験者の方まで、それぞれの生徒さまに応じて、適切なアドバイスをいたします。受験対策にも対応。随時見学可能です。お気軽にお問い合わせください。
天神山アートスクール ブログ
生徒さんの作品です
2023年 11月 15日 (水) | 編集
202311kouoyubndfjhgdfhdgjdgj.jpg
AKさん(中3)

楕円構造を学ぶためのモチーフです。
アイレベルからの俯角の大きさと比例する楕円構造の膨らみの変化が矛盾なく描けています。
面の方向に応じた線の方向の連関の理論にもとづいて表現しているとともに、
縁辺対比に惑わされることなく、アウトラインのコントラストも適切に配慮出来ているので、構造が明瞭で、量感がとても豊かに表せています。

受験を意識している場合は特に、
この辺りの理論を明瞭に深く教えてくれるスキルを持った講師のいる予備校や絵画教室を選ぶことが重要です。
描くことで学べること
2023年 10月 28日 (土) | 編集
時に、頻繁に「先生!出来ました!」と言ってくる生徒さんがいます。

作品を確認しに行き、メモ用紙に図を描きつつ、
「ここはすごく良くなりましたね、でもここはこう言う考え方に基づいて、こうした理論でこのように描くとこうなって空間感や構造・量感・質感などがもっと確かなものになりますね、では描いてみて。」
などと伝えます。

暫くして同じ生徒さんが「先生!出来ました!」と言ってきます。

見に行ってみると、ほとんど変化が見当たらないこともあります。

また、メモ用紙に図などを描きつつ、
「ここはこう言う考え方に基づいて、こうした理論でこのように描くと…」
といった対応をします。
(余談ですが、おもに小学生、特に某学習塾に通っていることが多い様に思います。)

「早く問題を解くこと」に高い価値があるという考えを伝え過ぎると、
子どもたちは「早く解けた自分をアピールすること」が行動の目的になってしまうことがあるようです。

棋士の藤井総太さんは時に10億通り以上の局面が想定される32手先まで読んでいたことがあるそうですが、
学年が上がるごとに、より論理的に深く思考することが問われる場面が多くなることを考えると、
物事を直感的・表層的にしか捉えられない思考様態は、将来的に憂慮される傾向なのかもしれません。

「時間が掛かってもいいから、じっくり考えて、丁寧に描こうね」
という思いが伝わるように、対応を繰り返します。

そのような生徒さんが受講を重ねていく中で、
「先生!出来ました!」の間隔がいつの間にか長くなり、
モチーフとスケッチブックに視線が集中し続けるようになっていく姿を見るのはうれしいことです。

特に最初のうちは、
時間は掛かっても深く理解することの大切さを重視すべきだと考えています。

適当な描き方で描いた100枚の作品より、
学ぶべき課題を学び尽くした一枚の作品の方が遥に得るものが多いことだってあるのです。

純粋に絵を上手くなりたくて受講している方に対しても、
受験が目的の方に対しても、
初期の段階において取り組んでいただく課題やそうした学び方に違いはありません。

制作をとおして、
絵が上手くなるだけではなく、
よく観察する力や論理的思考力や深い考察力が必要となるので、
世界を客観的にバランスよく把握する力や、
根気よく解決に向かって成し遂げていく力も養われます。

絵を描くことをとおして得られることは、
思いのほか多様性があるように感じます。
絵画理論の重要性
2023年 09月 18日 (月) | 編集
順番に一人一人の作品と向き合いながら、
資料をお見せしたり、プリントをお渡ししたり、メモ用紙に図などを描きつつ、
「ここはこう言う考え方に基づいて、こうした理論でこのように描くとこうなって空間感や構造・量感・質感などがもっと確かなものになりますね、では描いてみて。」
といった対応をします。

理屈っぽく感じるかもしれませんが、
そう描くべき理由について必ず明確な説明とともにお話しするように心掛けています。

明確な理由も分からずに「こうしなさい」って言われるくらい嫌なことはないですよね。

逆にそうした理由の本質まで理解出来たら、
同様のいろいろな場面で自信をもって実行できるのではないでしょうか。

「理屈なんかいいから、兎に角よく観てそのとおり描きなさい」って感じの先生は要注意。

例えば縁辺対比現象を理解している人なら、
見えている通りに描けば描くほど構造や空間感が破綻していくことを知っていると思います。
美術系の学校・教室の選び方
2023年 08月 28日 (月) | 編集
丁寧に一人一人と対応したいので、
当スクールの一クラスの定員は10名です。
全員がそれぞれ違う課題に取り組んでいます。

美術系の学校や教室を選ぶ際は、
受講料だけでなく、クラスの人数(定員)もチェックした方がいいでしょう。

「今日は先生がちゃんと見に来てくれなかった・・・」なんてことが無いように。

あとは担当の先生の名前で検索して、
ちゃんとした作品を描いている人かどうかのチェックもお忘れなく。

その作品と同じレベルくらいのことは教えてくれるでしょうけど、
それ以上のレベルの学びは難しいと考えておいた方がよいでしょう。
どの分野でも同様だと思いますが、
学校のブランドイメージや肩書・資格・学歴だけで判断しないほうが良さそうです。
確かな基礎力の大切さ
2023年 07月 31日 (月) | 編集
「基礎的なことはいいので、ただ楽しく描ければいい」という方は、
天神山アートスクール以外の絵画教室の方が向いているでしょう。

天神山アートスクールでは、
最初に確かな基礎力を習得することに取り組んでもらっています。

そこが確かなものであるほど、
その後の作品のパフォーマンスやクオリティーが高くなると考えているからです。

逆に基礎的な学びを疎かにするということは、
自己流で楽しく描けるので、
主観的には満足できるかもしれませんが、
いつまで経ってもスキルが向上しないので、
客観的な評価はなかなか望めません。

スクールで取り組んでもらっている課題は、
短時間では描き上がらないこともあります。

論理的理解力・表現力に裏打ちされたレベルの高い作品を描き上げるためには、
一定以上の時間が必要だからです。

とりわけ初心者の方は、
構造的に矛盾している表現に気付けなかったり、
適切な描き方ではなかったりすることも多いので、
描き直さなくてはならないことも生じ、
他の人より時間を要することも少なくありません。

ですが、理解が深まっていくと、
徐々に矛盾が生じなくなり、無駄な作業をしなくなっていくので、
自然と時間が掛からなくなっていきます。

天神山アートスクールは、
「効率よく」
「明確な理論的理解とともに」
「確かな表現力をつけたい」
という思いに応えられるスクールを目指しています。
美術系の高校や大学等への進学を考えている方へ
2023年 07月 12日 (水) | 編集
天神山アートスクールでは、小学生からデッサンを学び始めて、
美術系の学校に進学されている生徒さんが少なくありません。

例えば受験の直前にピアノを習い始めて、
音楽系の学校に合格することがどれ程困難かは想像できると思いますが、
美術の場合は、「小さい時からマンガやアニメ等のキャラクター等を描くのが大好きでずっと描き続けていたし、
何とかなりそうでしょ」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際のところ、何らかのキャラクターがとても上手に描けるといったことは、
受験において問われるスキルとほぼ無関係です。

音楽など他の分野の場合もそうだと思いますが、
自己流で学び続けていると、逆に変な癖がついてしまったり、
主観的な自信を持ってしまっていたりすることも見受けられます。

受験対策として、
受験の数ヵ月前に見学・体験に来る方が毎年のようにいらっしゃるのも事実ですが、
少なくとも数年以上のスパンで考えていただいた方がいいでしょう。

当然ですが、音楽系の学校への進学の場合と同様に、
幼少期からしっかりしたメソッドでアカデミックな専門教育を受けていると、
アドバンテージが大きいのは間違いありません。

ただし、お絵描き教室と称する造形遊びを主体としているような場所は、
受験を意識している場合にはあまり有効性はないと考えておいた方がよいと思います。

もう一つ理解しておいて欲しいことは、
美術系の学校の先生の意識の中にあるものについてです。

入学してきた学生達は高い倍率の受験を潜り抜けて来ているのだから、
一定の水準以上の表現力があるものとみているということです。

そうした基準で授業が展開していきますので、
基礎的な表現力をまた一から教えてくれると考えない方がよいでしょう。

結果として、学生一人一人の意識の高さにもよるので一概には言えませんが、
入学する時点での実力の差が、そのままその後の習熟度や成績に大きく響くということです。

そうした意味で、美術系の学校に、
「どれだけ確かな基礎力やポテンシャルの高い表現力を身につけた状況で入学するか」
ということの大切さにも気付いておいていただきたいと思っています。

さらに、美術系の学校を修了する時点で進むことができる選択肢の広さが、
その後を大きく左右することになります。

どのような分野でもそうだと思いますが、
結局「必要とされるパフォーマンスを、どれだけ豊かにバランスよく発揮できる存在となれるか」
ということが問われてくるのだと思います。

当スクールの生徒さんには、美術系の大学や専門学校に進学・卒業後も続けて受講されている方もいらっしゃり、
そうした中から大手のゲーム系会社で活躍されている方などもいます。

志望校に進学することが目的であれば、
確かにどんなカタチであれ合格すれば良いのかもしれませんが、
その先に希望する進学先や職種を実現するためにはどんなアプローチが必要になるのかまで、
リアルに思い描いておくことが大切です。
天神山アートスクールが大切にしていること
2023年 07月 03日 (月) | 編集
「基本をしっかりと学んで欲しい」
「美大で学ぶようなことを含めて、本当に大切なことだけをお伝えしたい」
「そうしたことを学んだその先に、皆さん一人ひとりが持つ唯一無二の個性が見えてくる」

こうした理念にもとづいて、プライマリーコース以外の受講生の皆さんには必ず最初に次の2つのテーマのモチーフをデッサンしてもらっています。

①直方体を描くことをとおして透視図法の概念とその表現方法を学ぶ。
②円筒形を描くことをとおして楕円構造の概念とその表現方法を学ぶ。

そのような基本的な基礎力はこの世界の様々なものをあるがままに描く際に非常に頻繁に問われる力なのですが、
例えば直方体を描いてもらうと、最初に次のような形に表現する生徒さんが多くいらっしゃいます。

作品 (3)

裏側なのでこちらからは見えていませんが、奥側の面の長方形を想像してみてください。
横幅も高さも手前の長方形より大きくなってしまっています。
同じ直方体を沢山用意して、後ろ側にピッタリとくっつけて並べたのを想像してみても良いでしょう。
際限なくどんどん遠くにあるほど大きくなってしまうのが分かります。
本来は逆に目の高さ(地の果ての地平線の高さ)で点にならなくてはなりません。
しかしながら、デッサンを正しく学ぶ経験をしていない方は、少なからずこのような矛盾を含んだ表現になってしまうのはごく普通に見られる現象です。

1511アテネの学堂
透視図法で描かれたラファエロ・サンティの作品 『アテネの学堂』(1510年/ローマ・バチカン宮殿)

天神山アートスクールではこの最も単純な幾何形体である直方体を視覚的に自然に描けるようになることからスタートします。
小さな一歩に思えるかもしれませんが、とてもとても大きな一歩だと私は考えています。

そもそもそのような透視図法を初めて正確に著したのは、レオン・バッティスタ・アルベルティが『絵画論』を書いた西暦1435年です。
先日、ロワール渓谷にあるロッシュコタール洞窟の壁画は年代測定技術によって少なくとも5万7千年以上前のものだということが分かったそうです。
だとすると、人類は透視図法を正確にデフィニションするのに少なくとも5万6千年以上を費やしたのであり、それは逆に考えると今から僅か588年前のことなのです。
そうした年月の大きさからどれ程難しい理論なのかが分かると同時に、これを学んでおかないことがどれ程勿体ないことなのかとも思います。

次の画像をご覧ください。
他のお絵描き教室に長く通っていらっしゃった高学年の小学生が最初(指導前)に描いた作品です。

作品 (1)

その後、当スクールで描き上げた一枚目の作品です。

作品 (2)

小さいけれど、大きな、途方もなく大きな一歩を体験していきましょう!
それはきっと、思いのままに描けるようになるための一歩。

天神山アートスクールが大切にしていること
copyright (C) 天神山アートスクール ブログ all rights reserved.
designed by polepole...