2023年
09月
16日
(土)
|
編集

WHさん(小6)
おうちの猫ちゃんを丁寧にデッサンし、水彩で仕上げてくれました。
今にも動きそうですね!
大人の生徒さんでも、
「ここをこうすると、もっとこんな感じになりますよ・・・」
という言葉に対して、
「いいの、あまり細かく丁寧に描くの好きじゃないから」
という方もいらっしゃいますが、
Hさんに、
「ここをこうすると、もっとこんな感じになりますよ・・・」
というと必ず、
「じゃ、やってみる!」
と、返事が返ってきます。
数え切れないほど、同じ遣り取りをしましたね。
これほどまでに諦めずにやり続けられるって、
すごい才能なんだよ!
作品を見たら分かるよね。
2023年
09月
13日
(水)
|
編集

NRさん(高1)
自分で選んだモチーフを丁寧にデッサンし、淡彩で仕上げてくれました。
二点透視図法や楕円構造といった基礎的な理論の理解は勿論のこと、
テラコッタやガラス・木・果物といった質感の異なるモチーフの描き分けが問われる課題です。
デッサンにおいては、底面や背景を白として描くことがほとんどですが、
実際の制作環境がどこまでも白い世界であることはほぼ無いでしょう。
だとすると、
個々のモチーフのアウトライン付近に実際に映り込んでしまっている濃さを
「どこまでも白い環境であったとしたら」
という仮定にもとづいて再構築する必要があります。
加えて縁辺対比による錯覚を見てしまうので、
コントラストを調整することも必要になります。
(絵を深く学びたいと思っている方は、このような理論まで深くしっかりと教えてくれる資質を持った先生のいる学校・教室で学ぶことをおススメします)
そうしたハードルをしっかりとクリアしつつ、
構造や空間感なども客観性が高く、大変ハイレベルな表現になっています。
2023年
08月
30日
(水)
|
編集

MKさん
北広島市から通ってくださっているMさんの作品です。
お子様たちお二人を丁寧にデッサンした後、淡彩で仕上げてくれました。
とても生き生きと描けている背景には、
影の中に施した適度な補色や、
日当たりから日陰に入っていく直前の部分の彩度のレベルが急激に変化する現象が
適切に施されていることといった、
色彩学的な知識と表現力も大きく関わっています。
2023年
08月
22日
(火)
|
編集

KSさん
基礎的デッサン力がほぼひと通り問われるモチーフと言ってもよいような課題です。
ですから、何のアドバイスも受けず自力で、
こうしたモチーフをこのようにしっかりと高いレベルで描き上げられたとしたら、
相当自信を持ってもらってよいでしょう。
箇条書きにしてみると、大事な事だけでも以下のようなことが問われます。
■二点透視図法に基づいた理論の理解力
■消失点の高さ(アイレベル)の正確な算出法
■消失点の高さとパースとの整合性
■俯角の大きさに連動した楕円構造の変化の理解
■立っている円筒形と倒れている円筒形の捉え方の違い(二点透視的と三点透視的)
■倒れた円筒形の長軸の正確な把握
■不連続部分のコントラストによる適切な空間感の描出
■2通りのコントラストの理解とその使い分け方
■面密度と対面率の法則
■線の方向の理論による面の方向の描き分け方
■様々な密度が存在し得るシェイドの理論の理解とその表現の仕方
■常に、どんな方向であっても単一なシャドーの密度の理論の理解とその表現の仕方
■反射光の影響の理解とその表現の仕方
■錯覚を避けられない縁辺対比による現象の理解と見えたまま描いてはいけないその配慮の仕方
このようなことを全て自力で解決できて初めて、
真の実力が身についているということに他なりません。
自分がその域に達しているかどうかを判断する方法は簡単です。
それは授業中に講師から
「いいですね」とか「よく描けていますね」
としか言われなくなった時です。
2023年
06月
22日
(木)
|
編集

MNさん
スクールに来て最初の作品です。
二点透視図法を深く理解して表現できるためのモチーフです。
形体の構造や質感までしっかりと丁寧に表現できています。
「明るさは距離の二乗に反比例する」という物理法則を確認しつつ反射光についてや、
視覚において必ず生じてしまう錯覚・縁辺対比についても学んでもらいました。
見えている通り描いてはいけないことや、見えている通り描けていないこともあるということ等の理解や深い思索をとおしはじめて、
より客観性の高い表現に到達し得るのだということが重要です。
この辺のことをちゃんと理解できていない美術のセンセイに教わること、独学で絵の勉強をしている人はお気をつけて。
当スクールの生徒さんはご安心ください。
2023年
06月
21日
(水)
|
編集

IRさん
アイレベルに直方体の消失点があることを確認しながら、透視図法的に矛盾なく描けています。
対面率と面密度の連関法則に基づいて、それぞれの面の方向の違いも明瞭に描き分けられているので、構造が明瞭に表現できています。
線はそうした面の方向を暗示する力を持っているとともに、線を使わずに濃淡で描く場合に対してWETよりDRY、SOFTよりHARDな質感を描くことが出来るため、表現し得ることも大きく広がります。
美術系の大学や高校に進学した生徒さん達から時々、「線は使わなくていいよ、濃淡で描きなさい」と教わっているというような話を聞くことがあります。
そうしたことから、線が持つ力や意味を深く理解できていない美術のセンセイ達が一定数いるということが推測されます。
2023年
04月
30日
(日)
|
編集

EKさん(美高1)
この春から美術系専攻の高校に進学したKさん。
基礎力を磨くために角柱角錐相貫体をデッサンしてくれました。
極力濃淡ではなく線で描くことによって構造を最も明瞭に表現することに成功しています。
とは言え、ただ闇雲に線を使えばいいわけではありません。
対面率と面密度が反比例するという連関の理解などに基づいて線の方向や密度を適切に用いる必要があります。
更には縁辺対比による錯覚や反射光、シェイドとシャドーの描き分け等も必用です。
また、このモチーフにはアイレベルに4つ、その他に2つの合計6個の消失点がかくれています。
そうしたことの整合性がとれているかどうかの分析力も問われます。
こうしたことまで厳密に検証したうえで、独力で矛盾なく描き上げられたら、相当の実力があるといって間違いないでしょう。
ほとんどの美術系の学生は勿論、美術系の指導者(美術の先生)ですらその相当数が描けない可能性が高いように思います。
我こそはと思う方、或いはそこまで言うならちゃんと学んでおこうかしら、と思った受講生さんは是非チャレンジしてみてくださいね。
2023年
04月
23日
(日)
|
編集

SRさん
優れたデッサンのお手本として、教室の鳩時計の下に何時も作品を展示させていただいているSRさんの新作です。
今回も大変高いクオリティーで描いてくれました!
上掲の小さな画像ではその凄さが分かりづらいので、作品のアップ画像をご覧ください。

金色タイプの「赤べこ」です。
左右のモチーフにも映り込んでいます。

プラケースの中の開いたホオズキです。
プラスチックの透明感が見事です。

教室の室内や制作中のSさんも映り込んでいます。
2023年
03月
26日
(日)
|
編集

ETさん
スクールに来て最初の作品です。
大変高いレベルで丁寧にしっかりと描けています。
透視図法を深く理解することがテーマの課題ですが、
ちゃんとしっかり描こうとすると、
・面の方向の描き分け方
・量感や構造の確かさ
・不連続部分の2種のコントラストの適切さ
・シェイドとシャドー
・ハイライトとローライト
・反射光
・質感の描き分け方
・惑わされてはならない縁辺対比
といったことが問われるモチーフでもあります。
このような基本的な理論や表現力を磨いておくことが、この後の作品のクオリティーに繋がります。
受講生の皆さんも、不安があればしっかりと学んでおいてくださいね。
2023年
03月
24日
(金)
|
編集